MashupAwardsの3度目の転換期


この記事は、MashupAwardsをテーマにした「MashupAwards Advent Calendar 2017」企画の25日目の原稿です。他の記事はhttps://qiita.com/advent-calendar/2017/mashupawardsの一覧から見れるようになっております。ぜひ、ご覧ください。



以下、MA8〜MA2016まで事務局長を努めた伴野さんが、今年の打ち上げで発表した資料を文字起こしした。


MashupAwardsって何?
2006年から続く開発コンテストですが、過去2回生まれ変わりの機会がありました

<スタート>
2006年
Mash UP AWARD byサン・マイクロシステムズリクルート
    ↓
<転機1>
2009年(MA3終了後):サン・マイクロシステムズ、オラクルによる買収
    ↓
  リクルートのお金だけでは賄えない
    ↓
  スポンサー制度へ移行
    ↓
    ↓
    ↓
<転機2>
2012年MA8開始前:前事務局長突然の退職
    ↓
  社員7名体制から社員1名withまなみ体制へ
    ↓
    ↓(この間の出来事はこちらの記事参照)
    ↓
<転換期2のデジャブ!?>
2017年MA2017開始前:前事務局長突然の退職
    ↓
  松川事務局長爆誕
    ↓
    ↓
    ↓
そして・・・一般社団法人設立へ
  設立当初のファウンダーであるリクルートもサンもいなくなり
  みんなの、みんなのためだけの、MashupAwards爆誕

次回の発表は2月予定。
乞うご期待。



そして次にに、MA2017の事務局長を努めた松川さんのコメントを掲載しておく。
(FBでの公開投稿を引用)
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【#MA_2017 所感】
ものづくりプロトタイピングの世界では、もはやハードウェアは当たり前のように作られるし、独自ウェアラブルなんてのも結構作られてくる。
ウェアラブルだと「アレ作ってる人とアレ作ってる人(手系作ってる人と、体系、武器系作ってる人など)、組んじゃえばいいじゃん!」みたいなのが結構あるし、全体的に剣と魔法の世界感がすごい。
ハードも、ハードだけで完結せず、ソフトウェア(エディターや管理ツール)でカスタマイズしていろいろ柔軟に対応するので、もはや剣と魔法の世界を超えてる感すらある。(いろんな武器や防具が変幻自在)


そんなこんなで今年はITものづくりコミュニティ兼コンテストのMashup Awards運営委員長を務めたのだけど、最も難しいと思ったのは・・・審査!
よくある審査会で「今回の審査は相当難航しまして・・・」というセリフ。他所ではリップサービスの時もあるかも知れないけどMAでは違う。本当にカオスで選べないのだ。(各所の審査員の方ありがとうございました)


Mashup Awards(コンテスト)はよく異種格闘技戦と言われるけど、格闘技ほど白黒はっきりはつかない。むしろ、水泳選手のパフォーマンスと、フェンシング選手のパフォーマンスを見て、どちらが優れていますか?と聞かれるに近い。
ソフトウェアとハードウェアを同じ土俵で審査し、しかもその境界は曖昧。むしろ両方絡んでいる事の方が多い。スケールして社会課題解決に繋がりそうな物もあれば、ニッチな領域、自己満だけど面白い作品もある。見て聞いてだけでは決して伝わらない、実際触れて体感しないと分からない作品も多い。
その中から1つを選ばなきゃいけない。


MAは作品「だけ」を評価していない。ましてやプレゼン「だけ」を評価していない。デモ「だけ」を評価するわけでも無い。じゃあ何か?と言われたら困るのだけど、一年やって思ったことは、ここが曖昧だから可能性があるって事。何かを評価するとき、評価が明確でないと、評価する側も評価される側も困る。だけどそこで評価できるのは「想定内」の評価であって、想定外の物に対応できない。MAってのは想定外をちゃんと評価したいんだなぁって。
一次予選から決勝まで、審査を見守ってきた自分から、来年の応募者へアドバイス
最優秀賞への「傾向と対策」は無いよw




最後に私の所感を。


MAはAwardsから始まった。それがいつのまにか「コミュニティ」といわれるようになった。
MA8が終わったあと、「コミュニティにしたい」私がそういった。
この頃の私の「コミュニティ」の意味は今とは違う。マーケティング的視点だった。
でも、MAに触れていく度、私の中の「コミュニティ論」はどんどんと変わり始めた。


関わり始めた頃の私と今の私は全然違う人になっている。
最初の頃、期間限定のAPIで開発する気持ちがわからなかった。
関わり始めた頃の私は「エンジニア文化」を知らなかった。
もちろんまだわかってないと思う。
でも、とても居心地のいい、みんなに伝えたい、広めたいと思う場所だった。


今年のMAは、今までで一番
AWARDSなのか?コミュニティなのか?
1番なんて決める必要あるんだろうか?見る人が変われば評価はかわる。
MAらしさって何?軸はなに?
それを随所で考えさせる出来事が多かった。


まだ言葉にできていないが、MA2018が始まる前までには言葉にして発信していきたい。
みんなと一緒に。