2023年のまなみん賞



※この記事は、ProtoPedia Advent Calendar 2023の4日目の記事になります

2年ぶりの投稿だ。

 

今年はヒーローズ・リーグのまなみん賞について書こうと思う。
実は昨年(2022年)から「まなみん賞」という賞名はやめたんです。けど、まぁこっちのブログではこの方がわかりやすいので。

今年は、昨年と同様以下の賞名で最初は申し込んでました。
「こだわりがステキで賞」

でも、賞をあげたいと思った作品と、コンセプトがマッチしなかったので、賞名を変えちゃいました。それがこちら。

「野生のプロトタイパー賞」

 

2023年応募作品で私が惹かれた作品が、野生のプロトタイパー的作品が多くて、その中から選びました。
野生のプロトタイパーって何?って方は、こちらのブログをお読みください。

note.com

簡単にいうと、「開発者自身の欲求や好奇心からモノづくりに着手し、プロトタイピングを行う。アート思考的なアプローチ」

もっと簡単に言うと、「作りたいという欲求に逆らえず、手が動いてしまう人」なんじゃないかと。

 

そんな視点で選出した作品はこちらです

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たぶん。わたし「時」をテーマにした作品好きなんだろうな。
ついでに、サーマルプリンタも。
とはいえ、一番ぐっときたのは「時を感じる」というところ。
出力された紙の量を見ることで感じるというのも好きだったんですが、無機質に過ぎていく秒針を連想させるタイプライターの音にこそ、惹かれました。
そして、改行を示す「チーン」という音も心地良い。
そしてそして、この作品は、NT金沢の前日におもいついて勢いでプロトタイプまでつくりあげた!というところにも惹かれたんです。

 

ヒーローズ・リーグの前身であるMashupAwrdsの頃は、そんな勢いのある作品が多かった。その勢いが、今まで見たことのない新しいアイデアを生み出していた気がします。
そんな勢いでうまれた作品が、つくることによってまた新しい欲求を刺激して、完成度を高めていく…。そういった作品が結構好きなんです。
この作品は、私の好きな要素を色んな意味で含んでいる作品でした。
ステキな作品を応募してくださってありがとうございました。

※こちらの作品はNT金沢でもMFTでも出展されていたのに、実は見に行けてないんですよね…。次の展示の機会があったら是非見に行きたい!

でも、こちらの作品ととても迷いました。

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こちらの作品は、増えすぎたロボット草刈り機を管理するツールです。

話者「ラブレイス!内部温度が30度以上のロボットは何台ある?」
ラブレイス「1台です。」

みたいに、話しかけるわけですが、これがSFぽいというか、言ってみたくなる、ロボットに司令だしたくなる感じなんです!(是非動画みてください)

つくられたきかっけは、「ロボットと会話するとギアの音がうるさかったため、管理支援AI経由で指示を出すという構成を思いついた」というもっともらしい理由でしたが、たぶん、たぶんですよ、つくっている途中から少年心が抑えられなくなってきましたよね?っと思わずにはいられない出来上がりでした。
「作りたい」という欲求を抑えられない感じをうけました。

 

そしてそして、「受賞理由を書く」という行為が考えてしまったんですよね…。
上の2作品も直感的に「好き」という作品なんですが、直感的に大好きなのに、なぜ好きなのか説明ができなかった作品がこちら。

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この作品ほんと好きで…。説明できないけど、とても気になるというか…。
感情を揺さぶられた作品なのかも。
唯一説明(?)できるのは、ノック音のこだわりがとても好きでした。「こだわりがステキで賞」のままだったらこの作品にしてたかもしれない。

とはいえ、この作品も、クリエイターの興味が抑えきれず、生み出された感を受けたので、野生のプロトタイパー賞と名称を変えても候補というのは変わらなかった。
「楽しい物ができるはずが、不気味なものになってしまったが、ChatGPTに期待や不安以上に不気味さを感じていたのかもしれない」という作ってからこそ感じる気づきも好きでした。
次回予告展示で、ドアが本物になっている写真を見て、最新作を触りに行きたかった。
でも、こちらの作品は他で受賞されてて、嬉しかった。好きな作品が評価されると、関係ないのに嬉しくなっちゃうんですよね。おめでとうございます!


最終的にはこちらの3作品で迷ったのですが、それ以外にピックアップしていた作品もご紹介していきたいと思います。

 

まずはこちら。

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この「思いついちゃったから作っちゃった」感、大好きです。
「私は夜中になにをやっているんだろう…」というつぶやき。もう、最高です。
作りたいという衝動に勝てず、大切な時間を費やす大人、大好きです。
これぞ勢いで動いた人間の発する言葉!
ただ、オマージュ作品は私の中では若干評価が下がってしまうところがあり、受賞とまでいきませんでした。
でも、「作った勢い」だったら、どの作品にも負けてないんじゃないかしら?

 

お次はこちら。

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この作品を作ったきっかけが、

「ボタンが行列状に並べられた機械を見るとコントローラにしか見えない病気なので、改造するという荒療治により心を落ち着かせることができました」

というものでした。これも欲求を抑えられない感じですよね。大好きです。
そして、ボタンがあると推したくなる人間の本質ってあると思うんです。
そういった、理屈ではないDNAに組み込まれた何かを題材にしている作品もとても好きなんです。まだまだ好きな要素はあるのですが、とにかく触ってみたい!(押したい!)

 

次はこちら!

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こちらも、つぶやきのなかで「とりあえずやりたかったやつ」って投稿があるんですが、だよね!これ、やってみたいよね!(自分は作れないけど)って思っちゃったりして。そして、人に見せて好評だったから…と、そこからの展開の速さもすさすがで。
こうやって、作った作品が作ったことや見せたことによって予想してなかったインプットを得て、流れに逆らわず変わっていく様子が好きだったりします。
イカになったときには、ほんと流行りを取り入れる速度とセンスに脱帽しました。
おもいついちゃったからしょうがないですよねー。

それにしても、決勝での男性陣のコメントの共感度は笑っちゃいました。

 

次はこちら。

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こちらの作品も、思いついたからやってみた。感じがしました。そして、作り始めたら楽しくなっちゃって衝動が抑えられない感じがしました。
この作者の方は「元ソフトウエアエンジニアで退職後は電子工作を趣味としていろいろ遊んでいます」とのことですが、こんなおじいちゃんいたらいいなーってとっても思いました。退職後も楽しんでるおじいちゃんステキですよね。
きっとニコニコしながら作ってるんだろうなー。

 

次はこちら!

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思いついたから作っちゃった感満載。勢いで作った割に完成度がなかなかじゃないですか?赤い軍手が、ちょっとした落書きで例のものに見えるのステキ。
いくつかコメントついていたので、それにのせられて、次がでてくると、面白いなー…。(チラッ

 

と、好きな作品が「作りたいという欲求に逆らえず、手が動いてしまう作品」ばかりになってしまったので、賞名を変更しちゃいました。(てへっ

 

「好きな作品」となったら、もっとあったのですが、「野生のプロトタイパー賞」としての候補作品を紹介させていただきました。
今年もヒーローズ・リーグ楽しかったです。

たくさんのご応募、ありがとうございました!

そして今日は私の誕生日!
おめでとう!私

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